【読書感想】40代こどおばの漫画を読んで見た【自語りアリ】

X(旧:Twitter)のTLには、たくさんの漫画が流れてきます
悪役令嬢に転生したり、姉妹で虐げられていた側がハイスぺイケメンに見初められたり、モラハラにスカッとジャパンしたり、不倫に制裁加えたり…
割とテンプレ化してきた気がしないでもないですね笑
そんな中、気になって実際に購入した作品が幾つかあります
今回は昨日買ったばかりの「43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい」についての読書感想文です

Contents

TLに流れてきた漫画を買ってみた

どうも、管理人のヴェントです(◦ω・)
最近、SF6のランクマを再開しました
act01で苦労して辿り着いたMR1600に、2日で辿り着きました
成長した… と言いたいところですが、まったくトレモしていないので、ただ単にインフレが進んでいるのを実感しましたね(悲しい)

https://twitter.com/vent_odd/status/1745601330469900552

そして忍者が汚かった←

さて、冒頭に書いたように、SNSのTLで何かと見かけた漫画がありまして
その名も「43歳、子供部屋おばさんだって愛されたい

手遅れでは( ゚Д゚)←
という手心ゼロの感想を持ちつつも、「いろいろ胸に来るものがある」という書き込みを見かけたので、怖いもの見たさで購入しました

こどおば/こどおじとは

タイトルにもなっている『子供部屋おばさん』という単語ですが、これは残念ながら格ゲー界隈で比較的目にする蔑称です(人口的に男性が多い界隈なので、厳密には『子供部屋おじさん(=こどおじ)』ですが)

意味は「実家の子供部屋に中年になっても住み続けているおじさん/おばさん」
だいたい40代以降を指しているらしく、20~30代は「パラサイトシングル」という別の蔑称が用意されていました、ヤッタネ!←

なお、管理人は立派(?)なパラサイトシングルです
なんなら婚約者もパラサイトシングルです
実家から出ず、一人暮らしを経験せず、結婚というルートを通る人生になりました←
マンガでわかる、ひとり暮らしのトリセツ

友人の結婚って婚活の理由で多いよね

さて、いい加減内容に触れていきましょう(‘Д’;)
主人公は池崎陽子(43)
彼女がいきなり「ババァじゃねぇかよ!」と罵られているシーンからはじまります
開幕からフルスロットル←

その後、数日前の彼女の様子に描写が移り、どうして罵られるに至ってしまったかが語られていきます
彼女はいわゆる「ロスジェネ世代」
バブルの崩壊で就職氷河期となり、ありとあらゆる要素で迫害というか被害を受けている悲しい世代の人間です

食堂のパートのような仕事に就いている陽子は、己が「底辺」に居ると自覚しつつ、穏やかに過ごせればそれでいい、と思っていました

そんな彼女に衝撃が走ります
一生独身であろうと勝手に安心材料にしていた親友・奈津美が結婚することに…



「結婚しないだろうな」って勝手に認定しちゃってた友人に先越された時の焦燥感さん、ご来店で~~~す!←

なんなんでしょうね、コレ
何も聞いていないのに、本心で話しているか分からないのに、勝手に「生涯独身」判定をしちゃって、実はちゃんとライフプランを進めていて結婚された時の「抜け駆けされた!」感…

みんな口でいろいろ言っても、ちゃんとテスト勉強しているし、ちゃんと恋人を作っている
他人を安心材料にするのは辞めような!←

独身に降りかかる、残酷な判定

奈津美とのカフェで、陽子は「子供部屋おばさん」という言葉を知ります
その言葉がチクりと胸に刺さる中、母親に用意してもらった夕飯を食べる彼女
その席で友人の結婚話を振ると、陽子は浮いた話はあるのか確認されてしまう

母親の言葉にも、奈津美からの返信にも、イライラを募らせる陽子
「子供部屋」でそれまでの人生を振り返る
何か特別な理由があるまでもなく、一人でいるという事実
「誰にも選ばれなかった」という事実

つ、つれぇ…(´;ω;`)
このご時世、独身の人は珍しくないし、そもそも踏み入った発言はタブーだし、正直そんなに他人のことなんか興味ない気もしますし←
それでも、親しい友人が伴侶を見つけ、選ばれたという事実が、自分は誰にも選ばれていないという事実が、陽子を苦しめます

そして冒頭の事件へ

泣きはらした陽子は、ポケットティッシュに挟まれたマッチングアプリの広告に目が留まります
現在、かなりポピュラーな出会いの手段となっているマッチングアプリ
現状の打破になるのなら、とインストールし、プロフを書き込んでいきます
ちゃっかり10歳サバを読んで33歳にして←

33歳という年齢でマッチングした相手に、「ババァじゃねぇかよ!」と罵られるに至ったわけです
もはや当たり前体操を踊るしかないズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ

出会い系サイトはいつの間にかマッチングアプリという名称に代わり、すっかり社会的な認知と地位を築きましたね
某ウイルスによってリアルな出会いが断たれてしまい、代替え案として優秀だったのが追い風だったかもしれません

噂によると、某ウイルスが落ち着いて、リアルな出会いが戻りつつある今、マッチングアプリに登録している人の『質』が大きく下がっているとか何とか…
あくまで噂ですが( ˘ω˘)

ダメ人間ホイホイになる主人公

マッチングアプリのプロフィールを、本当の年齢に修正した陽子
メッセが届く量は激減したものの、男性とのマッチングが幾つか成立します

寄生先を探すヒモ体質な20代イケメン
恋愛慣れしていない、年上好きの30代公務員
身体の相性が抜群の同い年遊び人既婚者

そして、彼らと会えないときに妥協してマッチングした38歳の男性に、ドタキャンされ、その事実を客引きしているホストに突きつけられる
帰り道、ショウウィンドウに写る自分の老けっぷりに絶望…

いや、貞操観念 is どこ!?
こんな簡単に知らない相手に身体許す?!
女性は40ぐらいで性欲増すとか聞いたけど、そういうこと?

迷走している間に、友は次のフィールドへ…

既婚者との割り切った関係を断ち切りたいと願いつつも、性的欲求を満たされる現状から抜け出せない陽子
他の男性とも割り切ったマッチングをしようとしたところ、職場で不倫や慰謝料の噂を聞いて、自身の経済状況から割り切ったマッチングから全力で逃げ出します

身体の相性が良い既婚者をブロックするかどうか、迷う陽子
そんな彼女に声を掛けたのは親友の奈津美でした

たまたまスーパーで出会った2人は雑談しながら街を歩きます
すっかり生活感が出た友人に仕事の話を振ると「妊娠したので専業主婦になった」
つい最近まで「子供部屋おばさん」だったのに、自分はマッチングアプリで疲弊しているのに、友人は結婚し、専業主婦になり、今度は母親になろうとしている

家に帰る道すがらなのに、用事があると言って友人と別れ、反対方向へ走ってしまう陽子
友人のめでたい報告に「おめでとう」の一言も言えなかった自身に落ち込んでいく…

めでたい報告、それも仲の良い友人からのモノならば盛大にお祝いしたいところです
しかし、それはコチラのメンタルが平穏な状態に限ります
たとえば、成績が落ち込んでいるときに相手が賞を取ったり、今回の陽子のように恋に焦っている状態で結婚・妊娠されたり、自身や家族が病に苦しんでいる時にハッピーな報告されたりしたとき、平然と祝える人間はどれぐらい居るでしょう?

管理人が思う「恋人(配偶者)がいる」メリットに『相手の結婚を喜べる』というものがあります
というのも、管理人の周りには下記のような出来事が起こりました

  1. 18か19歳の時に「私は一生独身でいる!」と高らかに宣言した姉が、40手前にして3ヶ月でスピード結婚
  2. 色恋沙汰がまったくなかった従姉が突然結婚相談所に入会し、結婚した

どちらも青天の霹靂でした
ただ、これらのエピソードが起こった時、管理人は恋人(現・婚約者)が居たので素直に祝福できました
その時に考えてしまったのが「もし自分が独り身だった時、姉や従姉を素直に祝えていたか?」ということ

残念ながら、私は立派な心を持った聖人とは対極に位置する人間なので、それなりに仄暗い感情を胸に抱いてしまいそうです…

命短し恋せよ乙女


マッチングアプリで(割り切りだけど)イケメンたちと肌を重ねる主人公
でも、時折現実が彼女をグサリと刺してきます
今後、彼女がどういった展開を迎えるのか…
まだまだ続きがあるようなので、kindleで発売されたら購入する予定です( ・´ー・`)

ただ、現状は「恋」というより『発情おばさんがヤリモクに食べられる⇒現実グサグサ』を繰り返す、という感じなので、できれば違った展開を見せてもらえたらと思います笑

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